ウニ、海胆、雲丹、海栗



先ごろ辞任を表明した安倍首相(2007年9月現在)の
贈答品は「ウニ」と「萩焼」だそうです。

父の安倍晋太郎氏の郷里(故人・生まれは東京)山口県
油谷町(現・長門市)のウニ専門店の商品が
お気に入りだとか。

この専門店のウニは07/09/16の朝日新聞報道によれば、
ウニの産地として有名な長門市でも
「ごくごく限られた名産品」で
地元住民でも食べた事がないのだそうです。

やはり育ちの違いというものは、
一般人には絶対に埋める事ができないようですね。

さてこのウニという食べ物、
うにのどの部分を食べているかといえば、
生殖巣(成熟していない精巣と卵巣)です。

ちなみにウニそのものは800種類ぐらいあるようですが
食べられているものはたったの16種類だとか。

この生殖巣は栄養をためる機能があり、産卵に向けて
どんどんと栄養をため込み大きくなるのだそうです。
この大きく育った栄養たっぷりのプリプリのものを
食す訳ですが、産卵を過ぎてしまうと途端に
形が崩れ味が落ちるといわれています。
(まあ当然といえば当然でしょうけど…)

栄養をためる機能があるといいましたが、
ではうにの栄養はどのようなものでしょう。

ウニは冷え性、健康増進、美容にもよいといわれ、
タウリンを豊富に含むことから、
疲労回復、貧血の予防、心臓の強化、血圧低下、
などの効果があるといわれています。

また、腎機能を高めるので冷え性の改善、
膀胱が弱く多尿の人にもよいといわれます。
昔から
「海女さんはウニを食べるので冷たい海も大丈夫」
といわれています。

ウニは世界中で採れるので一年を通して
いつでも生ウニを食べることができますが、
やはり夏が旬なようです。

そして世界中で採れる割には意外とウニを
食べる国は少なく、
世界で採れる8割が日本で消費されるそうです。

ウニを生で食べる場合、多くの場合寿司ですが
形がドロッとしたものは甘く、
形のはっきりしたものは苦い事があります。

これはウニを生産地から消費地まで輸送する間
鮮魚などとは違い冷凍すると解凍時にあっという間に
ドロッと溶けて、腐ったように見えるので、
冷凍せずに運ぶのが原因です。

実際にはミョウバンに漬けて溶けないように
処理しているのですが、
このミョウバンが濃いと形がはっきり新鮮に見えるが
味は苦くなり、薄いミョウバンに漬けると
ウニ本来の甘い味は失われないが
溶けて見た目が腐ったように見える ということです。

もちろん管理人は溶けていても甘いウニのほうが
絶対的に好きです。

ですのでウニは、採れたてじゃない限りは、
見た目のしゃきっとした形のよいものが
新鮮というわけではありません。

また、スーパーなどで安売りに出るウニは
冷凍して外国から運んでくるので、
解凍して販売するとあっという間に溶けて
鮮度が悪くなったように見えるので、
それが気になる場合は、買ったらすぐ食べる。

というのがおいしく食べる秘訣です。
ウニ食べたいです!


女性のためのMake Love特集
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