今回は管理人がある悪徳企業と売掛の回収で戦った
完全実録の売掛金回収記録③です。
このページに書いてある手順をきちんと守れば、
売掛金回収は必ずできます。弁護士も必要ありません。
ほとんどお金をかけずに自力で売掛金の回収へと結びつける方法です。
ただし、ここで書いているのは「お金があるのに払おうとしない悪徳企業」から
いかにして費用をかけずに売掛を回収するかのテクニックであり、
実際にお金がなくて払えない人から強引に取り立てる方法ではありませんので、
予めご了承ください。そのような方法を知りたい方は
他のホームページで探してください。
売掛回収全体の流れは下のリンクでご覧下さい。
(完全実録)売掛金の回収 「カネ返せー!①」での手順
「内容証明郵便」の書き方実例です。
内容証明郵便とは
郵便局がどのような内容の手紙を
誰が誰に対しいつ出したかを証明してくれるもので、
法的証拠能力のある手紙です。
この法的証拠能力のあるというところがかなりポイントで、
今回の管理人の場合はその一点が大きな力となって
売掛の回収(90万円以上)が全額できました。
といっても、内容証明自体に相手に支払いをさせる
法的な効力は無く、管理人の場合は
証拠としての効果を最大限利用するために
あえて相手のいい加減な対応を引き出し、
上手く相手を“引っ掛け”その点を突いて
売り掛け金の全額回収へとつなげる事ができました。
(完全実録)売掛金の回収 「カネ返せー!②」
支払い要求書の文面の実例で説明しましたように、
同じことを何度も相手に伝えることにより、
相手は「何だまた同じ事言ってきてやがるめんどくせえ」
と思ったはずです。
ところがこれこそがこちらの狙いで、
そもそも理由も無く支払いをしない相手は払う気が無いのですから、
何を送ろうとも払う訳がありませんし、めんどくさくなれば
対応もいい加減になります。
当然内容証明郵便を送付した所でちゃんと読まないし、
もしかしたら受け取って捨ててしまうかもしれません。
ましてや今回の相手は「こっちには弁護士が付いている」と
うそぶいているような輩なので、
内容証明を無視しても何の不都合もあるわけが無いと、
たかをくくって無視するだろうと予測したのです。
そこで管理人は、内容証明の文面にさり気に
『再三のお願いにも拘らず私の要求を無視されておられるようですが、
本書到着後お支払いいただけない場合、
法的回収となります事ご承知おきください。』
との一文を挿入しておきました。
これが後で大きく効果を発揮したのです。
つまり、法的証拠の力のある文章で「無視したら訴えますよ」
という内容を無視したのですから、
これは誰が見ても完全な“踏み倒し”なのです。
ですから相手は「お前を訴えて払わないようにしてやる!」と
こちらを恫喝していましたが、
この証拠がある限り裁判しても絶対に負けません。
これで完全に相手を倒せると確信したので、
いよいよ次の手順へ進みました。その内容は
(完全実録)売掛金の回収 「カネ返せー!④」
支払い督促の送達でご覧下さい。
以下の画像は管理人が相手企業に送付した
内容証明郵便の実物です。
内容証明郵便の書き方は一定の決まりがあり、
内容に関する決まりはありませんが、
文面は1行20文字以内、1枚26行以下
と決められています。
欧文は固有名詞のみ使用可能で、点丸カッコも1文字です。
文字数は郵便局でもかなり丹念に数えますので、
絶対に1行20文字を超えないようにします。
26行で全ての内容が書ききらない場合は、
2枚目の紙に書きますが、この時は契印が必要です。
契印とは1枚目と2枚目の用紙に掛かる様に割り印を押すことです。
用紙は何でもよく、3枚同じ物を用意する必要があります。
同じものを用意するにはコピーでも
PCで打ち込み、同じもの3枚プリントアウトでもかまいません。
もし途中で間違えた場合は2本線で消し
「何字削除、何字加入」と書いて訂正し印を押します。
このとき使用する印は差出人の欄で使用する印と
同じものでなければなりません。
文章中に、年月日、差出人(自分)の住所、氏名、
受取人の住所、氏名を書く必要があります。
自分の名前の下に押す印は訂正印と必ず同じ印を使用します。
細かなテクニックとして、受取人の敬称は
様ではなく殿にします。
これは内容証明は相手を威圧するのが主な目的ですから、
相手に対し親愛の気持をもって呼ぶ『様』ではなく
下位の者への軽い敬称である『殿』を用います。
管理人の実例を見ていただければ解りますが、
(支払い要求)では相手を『様』付きで呼んでいますが、
内容証明では『殿』としています。
そして封筒に受取人の名前と差出人の名前を書いて
封をせずに郵便局へもって行きます。
このときの受取人・差出人の住所、氏名は
必ず文章中のものと同じにします。
内容証明に付けるタイトルは
「通告書」、「通知書」、「警告書」、「請求書」、「回答書」等
相手に威圧を与えるようなものなら何でも良いです。
内容証明の差出費用は配達証明(300円)付きで合計1,220円です。
郵便局へ行くときは必ず文中で使用した印を持参してください。
結構内容に関しては細かく郵便局で点検されるので、
文章の訂正を要求されたときに訂正印が必要です。
一般の売り掛け回収では内容証明だけでも支払ってくれる場合も
あるようですが、管理人が今回戦った相手は
「内容証明に法的支払い強制力」がない事を知っていて、
見事に内容証明を無視しました。
ですので次はいよいよ完全に売掛を回収できる決定版
支払い督促の送達です。