古~いサーバーDell Poweredge700を最新AMDマシンにしてみる 4



臨時収入がありまして…

前回で「資金難からHDDとメモリ-が買えないから続きは次月」なんて情けないことを言ってますが、忘れていた臨時収入がありまして^^
見事に残りの部品を買ってしまい製作続行です!!

いつものように届いた部品類の確認です。HDDは同じもの3台買いましたこれをストライプセット(raid0)にして高速化を図るためですね。で、HDDを何台も付ければ唯でさえ重いサーバー用のケースがさらに重くなってしまうわけで、しかも金額もそこそこ行ってしまうということで2.5inchのHDDを使用します。

そうすれば高速化と低価格と重量減と好いことずくめなのでそうしています。

ただしraid0はHDDの台数分だけ故障確率は上がっていくわけで、ましてや3.5より2.5のほうが確実に耐久性は低そうなので私のように常時データのバックアップをしている人じゃないとお勧めは出来ないかもですね。
一説では「HDDのサイズによる耐久性に違いなどない」とも言われていますが、私がたくさんのクライアントさんのマシンをサポートで見てきた感覚では、やはりHDDだけに限らず小型化されているノート用の部品はデスクトップ用より壊れやすいです。

そして次がメモリーですがこれは8GB×4で32GBを搭載します。これは前回までにも書いているように「アドビのアプリはメモリーがあればあっただけ全部使おうとする、凶悪野郎」なのでたくさん積めばそれだけよいからです。ちなみに現在使用の(今原稿を書いているこのマシン)マシンもメモリーは16GBですが、仕事では使い切ってしまうことが割と多くあります。

それからDELLのサーバー用ケースファンが冷却性能だけ重視のもので「爆音ファン」であるため(当時のサーバーマシンに静音という概念は存在しません)ケース・リア用12㎝ファンとフロント用92㎜ファンも購入しました。


今回届いた部品の数々

まずはメモリーをマザーにセット8GB×4枚

ネジを外して3.5inch HDD取り付け用シャーシを引っ張り出す

2.5→3.5inch変換マウンタにHDDを3台セット

いきなり方針変更で電源も買ってみました

前々回では「そこらにあったジャンクATX電源と乗せ換えて云々」と言ってましたが、微妙に規格が違うしせっかくの新しいマシンがすぐ電源トラブルになるものいやだし、第一忘れていた臨時収入が入って気を良くしていたので。
という理由で電源も交換してしまいました。

こうなるともう完全にDELLのケースを使っただけの新品マシンであり、タイトルの「古~いサーバーDell Poweredge700を最新AMDマシンにしてみる」とはもはや何の関係も無くなってしまいました^^


今回購入の電源「玄人志向」600W

以前ダクトの奥についていた「爆音ファン」を静音ファンに交換

フロントの「爆音ファン」もワンタッチで取り出せる。当然こちらも静音ファンへ換装。

ほぼ組み立てが終わったところ

またまた問題発覚

まあ予想はしていたんですが、もともとDELLのマシンはマザーもケースもオリジナル設計ですから、ケーブル類も全く余りがないように最短で出来ています。なので当然のごとく電源スイッチやHDDランプなどのケーブル類はマザーまで届かないのです。

こんな時普通は汎用の「電源スイッチキット」を購入するんですが、もうここまで完成近いと今から購入して届くまで待てない!しかもたった400~高くても800円程度の部品を通販で買うのも癪というわけで、電源スイッチのケーブル自作です^^
と言ったって決して難しいことなどありません。今ある電源スイッチのケーブルを延ばして、型の合うコネクタを付けるだけですから自宅にある適当なジャンク品から組み合わせればいいだけです。

というわけで、いきなりはんだごての登場です。

写真の最初は元から付いていたコネクターを取り外し、適当なケーブルをつないでみたところ。まだ仮止めです。
次の写真が自宅のストックから発見したコネクター(全部で6ッ個使う)。
そして次はケーブル6本を仮止めしたところ。
そして最後がはんだ付けして絶縁テープを巻いたところです。

まあ、うまくいかなかったら「電源スイッチキット」のケーブルを買えばいいだけなので、プレッシャーはありません。


元のコネクターを取り外し適当なケーブルをつないでみる

自宅で割と多めにストックがある「コネクター」

元「ラジヲライフ少年」にとってケーブルをつなぐのは「趣味の範囲」!

はいできましたあ!。

ハードウエアーは完成しました

さてこれでマシンは完成しました。これからBIOSの設定とレイドの設定をしてOSのインストールと進みます。
このレイドの設定で小一時間躓きましたね。

まずマシンに電源投入後「Delete」キーを連打でBIOSへ入りまして、storageの詳細設定でSATAをRAIDモードに変更します。その後RAIDコントローラにログインしRAIDを構成するのですが、なぜか搭載しているHDDはRAIDに使えるものではない的なアラートが出てRAID構成が出来ず。
そのままOSインストールに進むもHDDそのものが認識されずでインストールできず、さらにドライバーをインストールしようにも肝心のHDDがレイドであることが認識されない。という無限ループです!

これは判ってしまえば簡単な理由で、BIOSをRADIに設定した時点で、搭載されているHDDがRAIDであるという前提になってしまう。さらにRAIDを構成するには現在RAIDのメンバーディスク以外を選択する必要がある。という矛盾によるものです。

なのでRAIDのメンバーから現在のHDDを除外しようとしても「RAIDから除外できません」というアラートが出て、RAID構成を削除出来ない。RAID構成からはずされたHDDでしかRAID構築は出来ない。と、無限ループを繰り返しました!!

で、マニュアルにはRAID0は「HDDは偶数個が必要」と書かれており、自分の知識が間違っているのか?とNETを調べてみたり(結果RAID0構成は奇数個のHDDで可能なので、知識が間違いでなくマニュアルが間違い)。さらにあり得ないことだけれど、2.5inchのHDDはRAID出来ないのか?とか
(現在使用のこのマシンもRAID0だけれど3.5inchHDD使用)などと色々原因を考えたけれど全く解決できず。

もう一度最初に戻って、なぜRAID構成から現在のHDDを外せないのか?と考え、通常はHDDを1台ずつ選択し「RAIDメンバから除外しますか?」的なメニューでYesとするのだけれど、これを一度に全部選択したらどうなのか?と考えたら見事正解!

全部をRAID構成からいったん外して、再度HDD全部を一度に選択して「RAID0」としたら見事に認識されました。

ということで、このマザー「GA-F2A88XM-D3H」でRAIDを組もうとする場合は要注意です。

後は時間をかけてOSとアプリのインストールをして完成しました。ちなみに今使っているこのマシンは計算能力「サブスコア7.6」ですが内臓グラフィックスが貧弱で─といっても前に言っているように、3Dゲームをやらず、フォトショで重たい処理をする分にはグラフィック性能はほとんど関係なく、メモリー搭載量とHDDのスピードで決まってしまうためストレスは全くありません。─総合サブスコアが「2.4」と大変低い数字となっていますが、
今度のマシンは総合サブスコア「5.9」とデータ的には倍以上の性能になりました。ただ計算能力は「サブスコア7.4」で少し下がっています。

それで、今言いましたように仕事をする分にはグラフィック性能は関係なく、メモリが現在の2倍搭載、RAIDスピードが現在の1.5倍、CPUの計算能力はやや下ということで、今のマシンより30%ぐらいは性能アップではないかと期待しつつこれから全てのアプリ等インストールします。

ではこれで今回は終了です。また新規マシンを組み立てるときにお会いしましょう(いったいいつだよ^^)バイバイ☆(^∀^)ノ~~

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